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◆クハ480
クハ480- | 1〜11(旧サハ4810番代、サハ489200番代、サハ489250番代、先頭車化改造車) |
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クハ480-11(大ヒネ) 紀伊田辺駅、1985年 9月12日 <車両履歴> サハ481-2 (1970年/新製) ↓ サハ489-52 (1972年/改造) ↓ サハ489-252 (1973年/改造) ↓ クハ480-11 (1984年/改造) ↓ −−− (1998年/廃車) |
◆クハ481 (Part1)
クハ481- | 1〜40 |
101〜126 | |
クハ481-1〜40は北陸本線の特急「雷鳥」「しらさぎ」の運転開始とともに登場したグループで、1964〜1971(昭和39〜46)年に川崎車輌、日立製作所、日本車輌、汽車製造、近畿車輌、東急車輌で40両製造された。先頭部は「こだま」形と呼ばれた151系直流電車 のクハ151形などと同様にボンネット形となっているが、床面が125mm高くなったためボンネットやスカート、ボンネット下部の通風グリルなどの形状が変更された。ボンネット部分には150kVAの電動発電機(MG)と空気圧縮機(CP)が搭載されており、運転室後部には交直流両用のため架線電圧検知アンテナが取り付けられている。客室は151系直流電車と同様に折畳み式テーブル付きの回転クロスシートが並んだ配置となっているが(定員56名)、後位側の出入台は床面高さと使用線区の関係でステップ付きとなっている。冷房装置はキノコ形のAU12(2ユニット入り2台と1ユニット入り1台)を搭載し、台車はTR69の高速性能を改善したTR69Aを使用している。向日町、仙台に新製配置され、特急「雷鳥」「ひばり」「やまびこ」などで使用されたが、その後鹿児島、南福岡や勝田に転属して主に特急「有明」「かもめ」「みどり」「ひたち」などで使用された。その後 老朽化のため2000(平成12)年までに30両が廃車となり、6両がお座敷電車「宴(うたげ)」「華(はな)」「やまなみ」用のクロ484・クロ485形に改造され、現在は4両が青森、勝田に在籍し訓練車として使用されている。 クハ481-101〜126は東北特急の増発とともに登場したグループで、1971〜1972(昭和46〜47)年に日本車輌、東急車輌、日立製作所、川崎重工業で26両製造された。先頭部はクハ481形0番代と同様にボンネット形となっているが、電動発電機(MG)が新設計力形の210kVAに変更され 床下に取り付けられているため、ボンネット内部は空気圧縮機(CP)のみとなっている。その他、ボンネット下部の通風グリルの形状が変更され、前照灯はシールドビームに変更されている。台車はTR69Aを使用している(クハ481-105〜126はTR69E)。青森、仙台、向日町に新製配置され、特急「ひばり」「やまびこ」「雷鳥」などで使用されたが、特急「雷鳥」を最後に2003(平成15)年までに全車運用を離脱した。 |
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クハ481-33(本ミフ) 博多駅、1989年 1月 7日 <車両履歴> クハ481-33(1969年/新製) ↓ −−− (1995年/廃車) |
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クハ481-107(金サワ) 敦賀駅、2001年11月 3日 <車両履歴> クハ481-107 (1972年/新製) ↓ −−− (2002年/廃車) |
◆クハ481 (Part2)
クハ481- | 201〜263(貫通形) |
301〜354(非貫通形) | |
1001〜1043(寒地向け、非貫通形) | |
1501〜1508(北海道向け、非貫通形) | |
クハ481-201〜263は日本海側縦貫線の電化とともに登場したグループで、1972〜1973(昭和47〜48)年に東急車輌、日本車輌、川崎重工業、日立製作所、近畿車輌で63両製造された。将来の分割併合運転に備えた貫通形となっており、先頭部はクハネ581形と同様に正面の特急マーク部分の扉を左右に開くと貫通幌が出現し、愛称板がついた貫通扉を開いて使用する構造となっている。空気圧縮機(CP)が小形化(C2000)されて電動発電機(MG)とともに床下に取り付けられているため、車体長が21000mmとボンネット形より短いにもかかわらず定員は8名増の64名となっている。冷房装置は183系直流電車と同様にAU13Eを5台搭載しており、台車はクハ481-105〜126と同じTR69Eを使用している。青森、向日町に配属され、特急「白鳥」「いなほ」「はつかり」「なは」など全国の特急電車で使用された。1986〜1987(昭和61〜62)年に15両がクロハ481形200番代に改造され(後に1両は復元)、1987〜1988(昭和62〜63)年に8両がクロハ481形0番代に改造され(後に1両は復元)、1990(平成2)年に1両がクロ481形300番代に改造され、さらに1992(平成4)年に1両が特急「かがやき」「きらめき」用のクロ481形2200番代に改造された。現在は残った21両が主に金沢、京都、鹿児島に在籍し、特急「雷鳥」「きりしま」などで使用されている。 クハ481-301〜354は日豊本線幸崎〜南宮崎間の電化とともに登場した非貫通形のグループで、1974〜1976(昭和49〜51)年に日立製作所、東急車輌、川崎重工業で54両製造された。貫通形は冬季のすきま風の侵入や、貫通路の関係で運転室の居住性が制限されることなどから、車体長を250mm延長し運転室を拡大して非貫通形となっている。先頭部の運転室助手席下の床上に空気圧縮機(CP)が搭載され(先頭部助手席側に通気グリル付きの点検蓋が設けられている)、運転室後部には屋根上監視用窓が設けられている。定員はクハ481形200番代と同じ64名となっているが、座席は従来の回転クロスシート(ベンチシート)から簡易リクライニングシートに変更されている。電動発電機(MG)は床下に取り付けられており、台車はTR69Eを使用している(クハ481-311, 313, 315〜354はTR69H)。青森、仙台、金沢、向日町に配属され、特急「白鳥」「ひばり」「にちりん」など全国の特急電車で使用された。1986〜1989(昭和61〜平成元)年に3両がクロハ481形300番代に改造され(後に1両は復元)、1987〜1988(昭和62〜63)年に5両がクロハ481形0番代に改造され、1990(平成2)年に1両がクロ481形300番代に改造され、1990〜1996(平成2〜8)年に10両がクハ183形700番代に改造された。さらに、1991(平成3)年に3両が特急「かがやき」用のクロ481形2300番代に改造され、1996(平成8)年に6両がクロ183形2700番代に改造され、1999〜2001(平成11〜13)年に3両がクハ481形3300番代に改造され、2001(平成13)年に1両が「きらきらうえつ」用のクハ485形700番代に改造された。その後 2000(平成12)年までに3両が廃車となり、現在は残った21両が主に仙台、上沼垂、金沢、京都に在籍し、特急「いなほ」「ビバあいづ」「加越」「雷鳥」などで使用されている。 クハ481-1001〜1043は特急「つばさ」の電車化とともに登場した耐寒耐雪形のグループで、1976〜1979(昭和51〜54)年に日立製作所、日本車輌、東急車輌、川崎重工業、近畿車輌で43両製造された。基本設計はクハ481形300番代と共通で非貫通形となっているが、耐寒耐雪構造のため床下機器は配置見直しや密閉化などの対策が施され、運転室は暖房が強化されている。電動発電機(MG)の故障時に運転台から電源誘導ができるように引通し線を増設したため、方向転換が不可能な片栓構造となっている(それまでのクハ481形は両栓構造)。台車は路面清掃装置を取り付けたTR69Hを使用している。秋田(後に南秋田)、青森に配属され 特急「つばさ」「はつかり」「やまばと」などで使用されたが、1986〜1993(昭和61〜平成5)年に29両がクロハ481形1000番代に改造され、1996〜2000(平成8〜12)年に9両がクハ481形3000番代に改造された。現在は残った5両が青森、上沼垂に在籍し、特急「いなほ」「北越」などで使用されている。 クハ481-1501〜1508は北海道向けに製造されたグループで、1974(昭和49)年に川崎重工業、日立製作所で8両製造された。基本設計はクハ481形300番代と共通で非貫通形となっているが、耐寒耐雪構造のため床下機器は配置見直しや密閉化などの対策が施されている。運転室屋根上の前照灯は降雪時の視界確保のためシールドビームが2灯化されており、運転室や客室は暖房が強化され送風式暖房器が取り付けられている。台車は路面清掃装置を取り付けた耐雪形のTR69Gを使用している。札幌に配属され 北海道初の電車特急「いしかり」で使用されたが、後継車781系電車が登場したため 1980(昭和55)年に青森に転属して特急「はつかり」で使用された(その際 台車はTR69GからTR69Hに変更された)。1987(昭和62)年に1両(クハ481-1501)がクロハ481形1000番代(クロハ481-1020)に改造されたが、その後 南秋田、新潟(後に上沼垂)に転属し特急「白鳥」「いなほ」「北越」などで使用された。2000(平成12)年に1両がクハ481形3500番代に改造され、現在は残った6両が上沼垂に在籍し、特急「いなほ」「みのり」「北越」で使用されている。 |
◆クハ481 (Part3)
クハ481- | 501(旧クハ181100番代) |
502(旧クハ180) | |
601〜603(旧クロ4810番代) | |
クハ481-501は 1984(昭和59)年のダイヤ改正で不足する制御車(先頭車)を補うために181系直流電車クハ181形100番代(クハ181-109)を改造しクハ481形に編入した車両で、1984(昭和59)年に鹿児島車両管理所で改造された。改造では 制御機器が交直流用に変更され、運転席後部に架線電圧検知アンテナが取り付けられたが、九州内の運用のため交直切替スイッチは省略された(交流区間専用車)。車体形状はクハ481形0番代と同様にボンネット形となっているが、車体高さが一般の485系に比べ低いため凸凹編成となっている。鹿児島に配属(後に南福岡へ転属)されて九州内の特急で使用されたが、老朽化のため1993(平成5)年に廃車となった。 クハ481-502は 1984(昭和59)年のダイヤ改正で不足する制御車(先頭車)を補うために181系直流電車クハ180形(クハ180-5)を改造しクハ481形に編入した車両で、1984(昭和59)年に鹿児島車両管理所で改造された。横軽対策用のクハ180形を種車としているため連結器カバーが無く、解放テコとジャンパ栓受が取り付けられている。鹿児島に配属(後に一時南福岡へ転属)されて九州内の特急で使用されたが、老朽化のため1991(平成3)年に廃車となった。 クハ481-601〜603は 1984(昭和59)年のダイヤ改正で不足する制御車(先頭車)を補うためにクロ481形0番代を改造しクハ481形に編入したグループで、1983(昭和58)年に鹿児島車両管理所で3両改造された。改造では車掌室と業務用控室を撤去して、座席をリクライニングシートから回転クロスシートに交換してクハ481形0番代と同様の設備に変更された(定員52名)。窓配置は種車の狭窓のままとなっているため、窓配置とシートピッチが合っていない。南福岡に配属(後に鹿児島へ転属)されて九州内の特急で使用されたが、1988(昭和63)年に1両(クハ481-602)がクロ481形0番代(クロ481-4)に復元改造され、残りの2両も1995(平成7)年までに廃車となり区分消滅した。 |
◆クハ481 (Part4)
クハ481- | 701(旧サハ4890番代、先頭車化改造車、210KVAMG付) |
751〜753(旧サハ4890番代、サハ489200番代、先頭車化改造車、160KVAMG付) | |
801, 802(旧クハ480、210KVAMG付) | |
851(旧クハ480、160KVAMG付) | |
1101〜1108(旧サロ4811000番代、サロ4811500番代、先頭車化改造車、210KVAMG付) | |
クハ481-701は 1985(昭和60)年のダイヤ改正で不足する制御車(先頭車)を補うためにサハ489形0番代を先頭車化改造したグループで、1983(昭和58)年に松任工で1両改造された。改造では 種車の後位側車端部を台枠ごと切断してクハ481形300番代と同様の非貫通形先頭部(新品)を接合し、床下に210kVAの電動発電機(MG)を取り付けている(空気圧縮機は助士席下に移設)。冷房装置は種車のAU13Eを5台搭載しているが、運転台直後の1台が後方に移設されいるため 外観上の特徴となっている。金沢に配属され、その後京都に転属して、現在も特急「雷鳥」で使用されている。 クハ481-751〜753は 1986(昭和61)年のダイヤ改正で不足する制御車(先頭車)を補うためにサハ489形0番代またはサハ489形200番代を先頭車化改造したグループで、1986(昭和61)年に幡生車両所で3両改造された。改造では 種車の後位側車端部を台枠ごと切断してクハ481形300番代と同様の非貫通形先頭部(新品)を接合し、床下に空気圧縮機(CP)と160kVAの電動発電機(MG)を取り付けている(MGは短編成用のため小容量の160kVAに変更)。クハ481-751,752はサハ489形200番代(旧サハ489形0番代初期形)からの改造車で冷房装置がAU12となっているが、クハ481-753はサハ489形0番代(サハ489-5)からの改造車のため冷房装置はAU13Eとなっている。新潟(後に上沼垂)、福知山に配属されて特急「白鳥」「北近畿」などで使用されたが、1991(平成3)年に特急「北近畿」用の2両(クハ481-751,752)はクハ183形750番代に改造された。その後 残りの1両(クハ481-753)は特急「雷鳥」「北越」などで使用されたが、2001(平成13)年に1両が「きらきらうえつ」用のクハ484形700番代に改造され区分消滅した。 クハ481-801, 802は 特急「北近畿」用にクハ480形を改造したグループで、1986(昭和61)年に大宮工で2両改造された。改造では 床下に空気圧縮機(CP)と210kVAの電動発電機(MG)を取り付けている。福知山に配属されて特急「北近畿」で使用されたが、1990(平成2)年に1両(クハ481-802)がクハ183形800番代(クハ183-801)に直流化改造された。残りの1両(クハ481-801)はその後金沢に転属し特急「スーパー雷鳥」などで使用されたが、現在は京都に在籍し特急「雷鳥」で使用されている。 クハ481-851は 特急「北近畿」用にクハ480形を改造したグループで、1987(昭和62)年に吹田工で1両改造された。改造では クハ481形800番代と同様に床下に空気圧縮機(CP)と電動発電機(MG)が取り付けられているが、MGは短編成用のため小容量の160kVAとなっている。福知山に配属されて特急「北近畿」で使用されたが、1990(平成2)年にクハ183形850番代(クハ183-851)に直流化改造され区分消滅した。 クハ481-1101〜1108は 特急「ひたち」のモノクラス編成化用としてサロ481形1000番代・サロ481形1500番代(旧サロ181形1100番代)を改造したグループで、1989〜1991(平成元〜3)年に郡山工で8両改造された。改造では 種車の後位側車端部(洗面所、便所と一部の客席部分)を台枠ごと切断してクハ481形1000番代と同様の非貫通形先頭部(新品)を接合し、座席をグリーン車用のリクライニングシートから普通車用のフリーストップ・リクライニングシートに交換してクハ481形1000番代と同様の設備に変更された(定員56名)。種車の空気圧縮機(CP)と210kVAの電動発電機(MG)はそのまま床下に搭載されているが、水タンクなどは洗面所・便所の撤去に伴い撤去されている。勝田に配属され特急「ひたち」で使用されたが、1993(平成5)年に1両が特急「ビバあいづ」用のクロハ481形1500番代(クロハ481-1501)に改造され、1998(平成10)年までに残りの7両は運用を離脱した。その後 2000(平成12)年までに5両が廃車となり、2両がお座敷電車「せせらぎ」用のクロ484・クロ485形に改造され区分消滅した。 |
◆クハ481 (Part5)
クハ481- | 3005, 3006, 3010, 3011, 3018, 3020, 3022, 3026, 3030, 3034, 3037, 3043(旧クハ4811000番代、非貫通形) |
3342, 3348, 3350(旧クハ481300番代、非貫通形) | |
3506(旧クハ4811500番代、非貫通形) | |
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クハ481-3020(盛アオ) 青森駅、2002年 8月14日 <車両履歴> クハ481-1020 (1978年/新製) ↓ クハ481-3020 (1998年/改造) |
《参考文献》 | ||
・鉄道ピクトリアル: |
「新車年鑑 1985年版」1985-5 増刊(No.448) 鉄道図書刊行会 「新車年鑑 1987年版」1987-5 増刊(No.480) 「特集 485・489系特急形電車 (I)」1988-7(No.498) 鉄道図書刊行会 「特集 485・489系特急形電車 (II)」1988-8(No.499) 「新車年鑑 1989年版」1989-5 増刊(No.512) 「新車年鑑 1992年版」1992-10 増刊(No.566) 「新車年鑑 1993年版」1993-10 増刊(No.582) 「新車年鑑 1994年版」1994-10 増刊(No.597) 「新車年鑑 1996年版」1996-10 増刊(No.628) 「新車年鑑 1997年版」1998-10 増刊(No.660) 「特集 485系電車の現状」2001-8(No.705) |
・鉄道ファン: |
「特集:交直流特急電車 PART.1」1978-10(No.210) 交友社 「特集:交直流特急電車 PART.2」1978-11(No.211) 「特集:485系20年」1985-4(No.288) 「特集:485系とその一族」1987-4(No.312) ‘新車ガイド2 JR東日本485系3000番台’1996-6(No.422) |
・「国鉄車両形式集6 交流系電車 新幹線・特急編」1987 山と渓谷社 | ||
・「JR電車ライブラリー2 特急形交直流・交流電車」1994 電気車研究会 | ||
・「JR車両シリーズ1 485系特急形電車」1995 ジェー・アール・アール | ||
・「国鉄特急編成史 電車・気動車編」2000 弘済出版社 | ||
・「鉄道ナビVol.2 特集 特急電車485系分類大百科」2000 学習研究社 | ||
・「JR電車編成表」各年版 ジェー・アール・アール | ||
・「JR全車輌ハンドブック」各年版 ネコ・パブリッシング |
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