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クハ455-601
クハ455-601(鹿カコ  西鹿児島駅、1990年 2月10日
クハ455形600番代(クハ455-601〜611)
 急行形455系交直流電車のローカル列車転用・短編成化のために不足する制御車(Tc')を補うために当時余剰となっていたグリーン車サロ165形およびサロ455形を先頭車化した車両で、1984〜1985(昭和59〜60)年に幡生、小倉工、鹿児島車両管理所で11両改造された。改造では 後位側車端部(出入台、座席部分)を台枠ごと切断し、クハ411形500番代と同様の先頭部(新品)を接合し、運転台後部に1,000mm幅でステップ付きの出入扉を設け、方向転換している。業務用室と一部の座席を撤去しロングシートに変更してセミクロスシート化を施しており(業務用室が残置された車両もある)、サロ165形改造車(クハ455-606〜611)は後位側の出入扉(700mm幅)をステップ付きに改造し、床下の電動発電機(MG)を種車の20kVAから110kVAに換装している。客室側窓は、サロ455形改造車(クハ455-601〜605)はバランサ付きの1段降下式となっているが、サロ165形改造車(クハ455-606〜611)は種車時代に改造されたユニット窓となっている。冷房装置は種車の製造時期の関係で2タイプに分かれ、クハ455-601,606〜610はAU12Sを5台搭載し、クハ455-602〜605, 611はAU13Eを4台搭載しているが、いずれも前位側(運転台後部)の1台が改造時に撤去されている。台車は種車のTR69Bをそのまま使用している。その後の改造により出入台仕切の撤去や座席のボックスシート化、通風器の撤去などが施されているが、現在も仙台、大分、鹿児島地区の普通列車で使用されている。


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