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B寝台車 |
05. 8.27 改訂 |
◆オハネ24
オハネ24 | 1〜67 |
501〜504(旧オハネ14500番代、「北斗星」用) | |
551〜555(旧オハネ240番代、「あけぼの」用) | |
701〜703(旧オハネ240番代、「あさかぜ」用) | |
オハネ24 1〜67は 24系寝台車の量産開始とともに新製されたグループで、1973(昭和48)年に新潟鉄工所、富士重工業、日本車輌で67両製造された。14系寝台車オハネ14形を基本としており、寝台中段に寝台自動昇降装置が取り付けられた3段式B寝台となっているが(定員48名、後に2段式へ改造され定員32名に変更)、北陸トンネル火災事故などにより防火対策が強化されている。冷房装置は屋根上の車端部にAU76を2台搭載しており、台車はスハフ12形で使用されたTR217Cを使用している。向日町に新製配置され大阪〜九州間の寝台特急「あかつき」「彗星」で使用され、その後は「はやぶさ」「富士」「出雲」などにも使用されたが、1986(昭和61)年に3両が「あさかぜ」用のオハネ24形700番代へ改造され、JR移行後の1989(平成元)年に「北斗星」用のオロネ24形500番代(1両)、オロハネ24形550番代(4両)へ改造され、1991(平成3)年に「あけぼの」用のスロネ24形550番代(1両)、オハネ24形550番代(5両)へ改造され、その後廃車が進み現在は残った7両が引き続き寝台特急「あけぼの」「日本海」で使用されている。 オハネ24 501〜504は JR北海道において不足する寝台特急「北斗星」用のB寝台車を補うためにオハネ14形500番代を改造したグループで、1989(平成元)年に五稜郭車両所で4両改造された。改造では 寝台を2段式B寝台に変更し、女性専用化粧室の設置や引通し回路の変更などが行われ、外帯は金色テープ帯へ変更された。札幌に配置され 上野〜札幌間の寝台特急「北斗星 3/4号」や青森〜札幌間の寝台急行「はなます」にも使用されている。 オハネ24 551〜555は JR東日本において寝台特急「あけぼの」用の1人用個室「ソロ」としてオハネ24形0番代を改造したグループで、1991(平成3)年に大宮工で5両が改造された。改造では 種車の寝台を全て撤去して、長手方向にベッドを配置したFRP成形ユニット構造の1人用個室(ソロ)を中央通路を挟んで28室設置し、その他に出入扉の引戸化や外帯の金色テープ帯化が施されている。車内配置は前位から順に便所・洗面所、1人用個室(ソロ:28室)、出入台となっている。青森に配置され 現在は上野〜青森間の寝台特急「あけぼの」で使用されている。 オハネ24 701〜703は 寝台特急「あさかぜ」用の4人用個室B寝台車「カルテット」としてオハネ24形0番代を改造したグループで、1986(昭和61)年に大宮、大船工で3両改造された。改造では通路と寝台との間に仕切を設けて4人用区分寝室(コンパート、8室)として、各個室は昼間はソファ、夜間は上下2段寝台となるように変更された(定員32名)。品川に配置され 寝台特急「あさかぜ 1/4号」で使用されたが、1994(平成6)年12月の同列車の廃止により運用を離脱し、2000(平成12)年に全車廃車となり区分消滅した。 |
◆オハネ25
オハネ25 | 1〜91 |
101〜246 | |
251, 252(旧オハネ150番代) | |
511〜513(旧オハネ250番代、「トワイライトエクスプレス」用) | |
521〜526(旧オハネ250番代、「トワイライトエクスプレス」用) | |
551, 552(旧オハ14500番代、「北斗星」用) | |
561〜566(旧オハ14500番代、オハネ250番代、オハネ25100番代、「北斗星」用) | |
561〜563(旧オハネ250番代、「トワイライトエクスプレス」用) | |
1001〜1005(旧オハネ25100番代、「はやぶさ」「富士」用) | |
準備中につき、暫くお待ち下さい。 |
◆スハネ25
スハネ25 | 501〜503(旧オハネ14500番代、オハネ250番代、「北斗星」用) |
701〜703(旧オハネ25100番代、「あさかぜ」用) | |
2124, 2126, 2131(旧オハネ25100番代、「なは」用) | |
スハネ25 501〜503は JR北海道において寝台特急「北斗星」用のシャワー付き「ソロ・ロビーカー」合造車としてオハネ14形500番代、オハネ25形0番代を改造したグループで、1988〜1989(昭和63〜平成元)年に五稜郭車両所で3両改造された。改造では 種車の寝台を全て撤去して、前位側にはシャワーユニットを設置し、中央部にはソファー、カウンターテーブルを配したミニロビーを設け、さらに後位側には2階建て構造で枕木方向にベッドを配置した1人用個室を8室設けている。車内配置は前位から順に便所・洗面所、シャワー室(2室)、ミニロビー(自動販売機)、1人用B個室(ソロ:8室)、出入台となっている。スハネ25 503(旧オハネ14 515)は 1989(平成元)年改造の増備車のため室内設備の改良や車体金帯のデザインなどが変更されている。3両とも札幌に配置され、現在も寝台特急「北斗星 1/2号」で使用されている。 スハネ25 701〜703は 寝台特急「あさかぜ」用の2人用個室B寝台「デュエット」としてオハネ25形100番代を改造したグループで、1987(昭和62)年に大宮、鷹取工および幡生車両センターで3両改造された。改造では 種車の寝台を全て撤去して、前位側には2階建て構造で枕木方向にベッドを配置した2人用個室を8室設け、中央部にはL字状のソファー、丸テーブルを配したミニロビーを設け、さらに後位側にはシャワーユニットを設置している。車内配置は 前位から順に便所・洗面所、2人用B寝台(デュエット:8室)、ミニロビー、自動販売機コーナー、脱衣室・シャワー室、機器室(水タンク)、出入台となっている。品川に配置され 寝台特急「あさかぜ 1/4号」で使用されたが、1994(平成6)年12月の同列車の廃止により運用を離脱し、2000(平成12)年に全車廃車となり区分消滅した。 スハネ25 2124, 2126, 2131は JR九州において寝台特急「なは」用の1人用個室B寝台「ニューソロ」としてオハネ25形100番代を改造したグループで、1992(平成4)年に小倉工で3両改造された。改造では 種車の通路と寝台を全て撤去して、中央通路を挟んで左右に2階建て構造の個室を線路方向に14区画ずつ配列した構造に変更している。個室は線路方向にベッドを配置したやや狭い定員確保形のもので、同時期にJR西日本で登場した「あかつき」用のオハネ15形350番代に類似した構造となっている。番号は元番号に2000を加えたものに改番されている。鹿児島に配置され新大阪〜西鹿児島間の寝台特急「なは」で使用されたが、九州新幹線新八代〜鹿児島中央(西鹿児島から改称)間の開通とともに「なは」の運転区間縮小のため、現在は熊本に配置され新大阪〜熊本間で使用されている。 |
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スハネ25 501(札サウ) 札幌運転所、1993年 3月27日 <車両履歴> オハネ25 18 (1974年/新製) ↓ スハネ25 501 (1988年/改造) |
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スハネ25 702(東シナ) 下関駅、1993年 3月27日 <車両履歴> オハネ25 219 (1977年/新製) ↓ スハネ25 702 (1986年/改造) ↓ −−− (2000年/廃車) |
《参考文献》 | ||
・鉄道ピクトリアル: |
「新車年鑑 1988年版」1988-5 増刊(No.496) 鉄道図書刊行会 「新車年鑑 1989年版」1989-5 増刊(No.512) 「新車年鑑 1990年版」1990-10 増刊(No.534) 「新車年鑑 1991年版」1991-10 増刊(No.550) 「新車年鑑 1993年版」1993-10 増刊(No.582) 「特集 14・24系寝台車 (I)」1991-8(No.547) 「特集 14・24系寝台車 (II)」1991-9(No.548) |
・鉄道ファン: |
「特集:ブルートレイン+客車列車」1996-2(No.418) 交友社 「特集:ブルートレイン事情」1997-6(No.434) |
・Rail Magazine: |
「客車列車 世紀末を走る。」2000-10(No.205) ネコ・パブリッシング |
・「100年の国鉄車両2」1974 交友社 | ||
・「国鉄車両形式集8 客車 貨車」1987 山と渓谷社 | ||
・「国鉄特急編成史 機関車・客車編」1999 弘済出版社 | ||
・「JR気動車客車編成表」各年版 ジェー・アール・アール | ||
・「JR全車輌ハンドブック」各年版 ネコ・パブリッシング |
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