20系客車 (Part2)
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TOPPREVNEXTBOTTOM 二等寝台(B寝台)緩急車

◆ナハネフ20
 ナハネフ20 2〜4(旧ナハフ20)
 座席緩急車ナハフ20形を種車に寝台化改造した2等寝台(後のB寝台)緩急車で、1964〜1965(昭和39〜40)年に大船工で3両改造された。車体形状は種車のまま狭窓となっているが、室内はナハネ20形と同様の寝台設備に改装され(定員42名)、便所と洗面所が増設された。ナハネフ20 2,3はナハフ20形前期形からの改造車であるため 車掌室部分の妻窓が平面ガラス合わせとなっているが、ナハネフ20 4は種車(ナハフ20 4)が後期形であるため 妻窓が曲面ガラスとなっている。寝台特急「あかつき」「日本海」「つるぎ」などで使用されたが、1975(昭和50)年に全車廃車となり形式消滅した。



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◆ナハネフ21
 ナハネフ21 1, 3, 4, 51〜53(旧ナハフ21)
 切妻形の座席緩急車ナハフ21形を種車に寝台化改造した切妻貫通形の2等寝台(後のB寝台)緩急車で、1964〜1965(昭和39〜40)年に小倉工で3両改造された。車体形状は種車のまま狭窓となっているが、室内はナハネ20形と同様の寝台設備に改装され(定員42名)、便所と洗面所が増設された。寝台車化改造が6両で打ち切られたため、車番が飛番となっている。寝台特急「さくら」「はやぶさ」「つるぎ」「あけぼの」などで使用されたが、1978(昭和53)年までに全車廃車となり形式消滅した。



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◆ナハネフ22
 ナハネフ22 1〜26(日本車輌製)
501〜505(旧ナハフ20)
1002, 1004, 1005, 1006〜1013, 1023(旧ナハネフ220番代、12系混結急行用)
 寝台特急「富士」「はくつる」の全車寝台化により登場した2等寝台(後のB寝台)緩急車で、1964〜1970(昭和39〜45)年に26両製造された。その後、1968〜1971(昭和43〜46)年に全車寝台化により余剰となったナハフ20形から5両がナハネフ22形に改造編入されている。
 ナハネフ22 1〜26は 寝台特急「富士」「はくつる」の全車寝台化により登場したグループで、1964〜1970(昭和39〜45)年に日本車輌で26両製造された。車体形状は広窓ナハネ20形にナハフ20形後期形の緩急設備を組み合わせた構造となっている(定員48名)。1977〜1978(昭和52〜53)年に12系混結急行用として11両がナハネフ22形1000番代に改造され、イベント用として「ホリデーパル」用のナハネフ22形700番代に1両改造された。北海道を除く全国の寝台特急列車で使用されたが、1980(昭和55)年に「あけぼの」が24系化されたのを最後に定期の特急運用から離脱し、その後も急行用や波動輸送用として使用されたが、1998(平成10)年までに全車廃車となり形式消滅となった。

 ナハネフ22 501〜505は 寝台化改造されずに残っていたナハフ20形を改造編入したグループで、1968〜1971(昭和43〜46)年に土崎、大宮、小倉工で5両改造された。改造では 客室部分の全面改装が行われ ナハネフ22形0番代と同様の窓配置と寝台設備に変更されたが(定員48名)、ナハネフ22 501〜503はナハフ20形前期形からの改造車であるため、車掌室部分の妻窓が平面ガラス合わせのままとなっている。1981(昭和56)年までに全車廃車となり区分消滅した。

 ナハネフ22 1002,1004,1005,1006〜1013,1023は 12系混結急行用に改造されたグループで、1977〜1978(昭和52〜53)年に大宮、高砂、幡生工で11両改造された。改造では 12系の電源装置付き座席緩急車スハフ12形から受電するためにジャンパ栓の変更と昇圧変圧器の取り付けなどが行われ、これに伴い車号は元番号に1000を加えたものに改番された。急行「ちくま」「さんべ」「かいもん」「日南」で使用されたが、1987(昭和62)年までに全車廃車となり区分消滅した。

ナハネフ22 22
ナハネフ22 22(広セキ
東京駅、1987年 8月18日

 <車両履歴>
  ナハネフ22 22 (1970年/新製)
    
   −−−   (1996年/廃車)
ナハネフ22 1005
ナハネフ22 1005(米ヨナ
出雲市駅、1988年 2月21日

 <車両履歴>
  ナハネフ22 5  (1964年/新製)
    ↓
  ナハネフ22 1005(1978年/改造)
    ↓
   −−−    (1987年/廃車)



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◆ナハネフ23
 ナハネフ23 1〜20(日本車輌製)
501〜504(旧ナハフ21)
1009, 1010, 1019(旧ナハネフ230番代、12系混結急行用)
 寝台特急「富士」「はくつる」の全車寝台化により登場した切妻貫通形の2等寝台(後のB寝台)緩急車で、1964〜1970(昭和39〜45)年に20両製造された。その後、1968(昭和43)年に全車寝台化により余剰となったナハフ21形から4両がナハネフ23形に改造編入されている。
 ナハネフ23 1〜20は 寝台特急「富士」「はくつる」の全車寝台化により登場したグループで、1964〜1970(昭和39〜45)年に日本車輌で26両製造された。車体形状は広窓ナハネ20形にナハフ21形の緩急設備を組み合わせた構造となっている(定員48名)。1978(昭和53)年に12系混結急行用として3両がナハネフ23形1000番代に改造された。北海道を除く全国の寝台特急列車で使用されたが、1980(昭和55)年に「あけぼの」が24系化されたのを最後に定期の特急運用から離脱し、その後も急行用や波動輸送用として使用されたが、1997(平成9)年までに全車廃車となり形式消滅となった。

 ナハネフ23 501〜504は 寝台化改造されずに残っていたナハフ21形を改造編入したグループで、1968(昭和43)年に高砂工で4両改造された。改造では 客室部分の全面改装が行われ ナハネフ23形0番代と同様の窓配置と寝台設備に変更された(定員48名)。1981(昭和56)年までに全車廃車となり区分消滅した。

 ナハネフ22 1009, 1010, 1019は 12系混結急行用に改造されたグループで、1978(昭和53)年に大宮、幡生工で3両改造された。改造では 12系の電源装置付き座席緩急車スハフ12形から受電するためにジャンパ栓の変更と昇圧変圧器の取り付けなどが行われ、これに伴い車号は元番号に1000を加えたものに改番された。急行「ちくま」「さんべ」で使用されたが、1987(昭和62)年までに全車廃車となり区分消滅した。

ナハネフ23 4
ナハネフ23 4(大ミハ
長崎運転所、1993年 1月 2日

 <車両履歴>
  ナハネフ23 4 (1964年/新製)
    
   −−−   (1997年/廃車)



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◆ナシ20
 ナシ20 1〜29(日本車輌製)
51〜57(日立製作所製)
 寝台特急「あさかぜ」の運転開始とともに登場した食堂車で、1958〜1960(昭和33〜35)年に36両製造された。車号は製造会社別に区分され、日本車輌製は0番代、日立製作所製は50番代となっており、室内はそれぞれ異なったデザインに仕上げられている。室内配置はオシ17形に準じたものとなっているが(定員40名)、調理設備などは全て電化されている。1968(昭和43)年以降に増備されたナシ20 17〜29は調理室側の荷物積込口が外吊り式引戸に変更されている。全国の主要区間の寝台特急で使用されたが、デラックス「あさかぜ」で使用されたのを最後に1978(昭和53)年のダイヤ改正で運用を離脱した。その後も9両が保留車として品川、下関に在籍したが、JR移行直前の1987(昭和62)年に全車廃車となり形式消滅した。

ナシ20 20
ナシ20 20(南シナ
鶴見操車場跡地、1989年 2月 8日

 <車両履歴>
  ナシ20 20 (1968年/新製)
    ↓
   −−− (1987年/廃車)



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◆ナロ20
 ナロ20 1〜5(日本車輌製)
51〜54(日立製作所製)
 寝台特急「あさかぜ」の運転開始とともに登場したリクライニングシート付きの2等車(後の1等車→グリーン車)で、1958〜1960(昭和33〜35)年に9両製造された。車号は製造会社別に区分されており、日本車輌製は0番代、日立製作所製は50番代となっている。20系客車各形式の車体構造と特ロ(ナロ10形など)の設備を組み合わせた構造となっている。冷房装置AU21と冷房用ディーゼル発電機を床下に吊り下げており、座席部分の床下が100mmかさ上げられて冷房用ダクトが設けられている。定員は48名で、車掌室、荷物保管室が設置されている。1968(昭和43)年に6両が車体を全面改装してナハネ20形500番代に改造され、残った3両は昭和50(1975)年までデラックス「あさかぜ」で使用されたが、同年に廃車となり形式消滅となった。

ナロ20 52
ナロ20 52(東シナ 宮原操車場、1958年 9月28日

 写真::奥野利夫氏より提供

 <車両履歴>
  ナロ20 52  (1958年/新製)
    
  ナハネ20 507(1968年/改造)
    ↓
   −−−  (1977年/廃車)


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