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◆クハ451
 クハ451- 1〜40
 急行形451/471系交直流電車の基本編成の変更に伴い登場した交流50/60Hz共用の制御車(Tc)で、1963〜1965(昭和38〜40)年に日立製作所、日本車輌、川崎車輌で40両製造された。車体構造は先に登場していた付随車サハ451形の前位側に運転台を組み合わせた構造となっているが(定員76名)、クモハ451形などと異なり運転台助手席後部の機械室部分が出入台スペースとなっており 小窓が設置されている。McM'Tcを基本編成とするため 方向転換が不可能な片栓構造となっており、台車はサハ451形と同じ空気バネのTR69を使用している(クハ451-39, 40はTR69B)。製造当初は非冷房であったが、後に冷房化され分散形冷房装置AU13Eが5台取り付けられた。勝田、敦賀第二(一時的な配置のみ)、仙台、金沢に新製配置され、東北本線、常磐線、北陸本線の急行などで使用されたが(1979年に運用の都合で2両がクハ455形200番代へ改造)、1985(昭和60)年に急行「ときわ」「つくばね」「くずりゅう」で使用されたのを最後に急行運用が消滅した(勝田配属車は仙台へ転属)。JR移行前後の1986〜1988(昭和61〜63)年に10両がクハ716形に改造され、1986〜1987(昭和61〜平成元)年に7両がクハ412形に改造され、その後も常磐線水戸〜仙台間、北陸本線で使用されたが、老朽化により廃車が進み 現在は金沢に2両のみが在籍し北陸本線敦賀〜糸魚川間で使用されている。

クハ451-13
クハ451-13(仙セン
原ノ町駅、1992年 6月 7日

 <車両履歴>
  クハ451-13 (1963年/新製)
    
   −−−  (1992年/廃車)



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◆サハ451
 サハ451- 1, 2
101(CP付)
 東北本線の準急「みやぎの」の電車化とともに登場した急行形451/471系交直流電車の付随車(T)で、1962(昭和37)年に近畿車輌、汽車製造で空気圧縮機(CP)なしの0番代 2両、CP付きの100番代 1両、合計3両が製造された。車体構造は急行形153系直流電車サハ153形を基本としているが(定員84名)、他の451/471系電車と同様に出入台がステップ付きとなっており、台車は空気バネのTR69を使用している。サハ451-101は 編成中のCP容量確保のため床下にCP(C1000)が取り付けられている。また 製造当初は非冷房であったが、後に冷房化され分散形冷房装置AU13Eが5台取り付けられた。勝田に新製配置され(後に仙台へ転属)、主に「みやぎの」「青葉」など東北本線の急行で使用され、455系交直流電車の登場以降は勝田へ転属して常磐線の急行「ときわ」などで長らく使用された。1984(昭和59)年に1両(サハ451-1)が廃車となり、2両が金沢へ転属し471/475系交直流電車とともに北陸本線で使用されたが、JR移行直前の1986(昭和61)年に2両ともクハ412形に改造され形式消滅した。

サハ451-2
サハ451-2(金サワ
福井駅、1986年 8月 3日

 <車両履歴>
  サハ451-2 (1962年/新製)
    
  クハ412-8 (1986年/改造)



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◆サロ451
 サロ451- 1〜26
101〜105(CP付)
107〜119(旧サロ4510番代、CP付)
SORRY 準備中につき、暫くお待ち下さい。



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◆サハシ451
 サハシ451- 1〜16
 東北本線の準急「みやぎの」の電車化とともに登場した急行形451/471系交直流電車の半室食堂車(TB)で、1962〜1965(昭和37〜40)年に近畿車輌、日立製作所で16両製造された。車体構造は先に登場していた急行形153系直流電車サハシ153形を基本とした半室ビュッフェ車となっており、車内配置は前位から順に客室(定員36名)、出入台、業務用控室、ビュッフェ、物置となっている。ビュッフェ部の一部には「そば(うどん)コーナー」が設けられており(サハシ153形は「すしコーナー」)、軽食用として電子レンジが初めて設置された。床下には調理用の水タンクと空気圧縮機(C1000)、自車給電用の電動発電機(40kVA)が取り付けられている。製造当初はビュッフェ部のみキノコ形の冷房装置 AU12(2ユニット入り)を2台搭載して普通室側は非冷房であったが、後に普通室側も冷房化され分散形冷房装置AU13Eが2台取り付けられた。台車は空気バネのTR69を使用している(サハシ451-16はTR69B)。勝田、敦賀第二(一時的な配置のみ)、仙台、金沢に新製配置され 東北本線、常磐線、北陸本線の急行などで使用されたが、1978(昭和53)年に急行「立山」「くずりゅう」で使用されたのを最後に運用を離脱し、1979(昭和54)年までに廃車され形式消滅した。

サハシ451-9
サハシ451-9(金ツル二 大阪駅、1963年 6月

 写真:「北総レール倶楽部」より提供

 <車両履歴>
  サハシ451-6 (1962年/新製)
    
   −−−  (1977年/廃車)


《参考文献》
 ・鉄道ジャーナル: 「特集 急行形交直流電車」1980-4(No.158) 鉄道ジャーナル社
 ・鉄道ピクトリアル: 「特集 急行形交直流電車」1986-9(No.469) 鉄道図書刊行会
「特集 455・475系電車の現状」1996-4(No.619)
 ・季刊jトレイン: ‘交直流急行形電車451〜475系 その1’2001-2(Vol.1) イカロス出版
‘交直流急行形電車451〜475系 その2’2001-5(Vol.2)
‘交直流急行形電車451〜475系 その3’2001-8(Vol.3)
‘交直流急行形電車451〜475系 その4’2001-12(Vol.4)
‘交直流急行形電車451〜475系 その5’2002-3(Vol.5)
 ・「国鉄車両形式集7 交流系電車 近郊編」1987 山と渓谷社
 ・「JR電車ライブラリー6 急行形電車(郵便・荷物電車、事業用電車)」1997 電気車研究会
 ・「国鉄特急編成史 電車・気動車編」2000 弘済出版社
 ・「国鉄新性能電車履歴表」2001 ジェー・アール・アール
 ・「JR全車輌ハンドブック」各年版 ネコ・パブリッシング

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