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◆モハ450
 モハ450- 1〜12
 東北本線の準急「みやぎの」の電車化とともに登場した急行形451系交直流電車の中間電動車(M')で、1962〜1963(昭和37〜38)年に日本車輌、川崎車輌、日立製作所で12両製造された。車体構造は急行形153系直流電車モハ152形を基本として、近郊形401系交直流電車の電気機器を組み合わせた構造となっており、客室はクロスシートが並んだ配置となっている(定員84名)。床下には交流50Hz用の主変圧器、主整流器などの交流関係機器を装備し、屋根上には空気しゃ断機などの高圧機器を搭載しており、パンタグラフ部分は車両限界の関係から低屋根化され、パンタグラフの位置も台車中心より車体中央寄りとなっている。パンタグラフはPS16Bを搭載し、台車は空気バネのDT32を使用している。 製造当初は非冷房であったが、後に冷房化され集中形冷房装置AU72が1台取り付けられた。勝田に新製配置され 主に「みやぎの」「青葉」など東北本線の急行で使用され、453系交直流電車の登場以降は常磐線の急行「ときわ」などで長らく使用されたが、1985(昭和60)年に急行運用が消滅した。その後は全車仙台へ転属し、453系交直流電車とともに常磐線水戸〜仙台間で使用されたが、JR移行直前の1986〜1987(昭和61〜62)年に5両がモハ716形0番代に改造され、残った車両も1993(平成5)年までに廃車され形式消滅した。

モハ450-8
モハ450-8(仙セン
原ノ町駅、1992年 6月 7日

 <車両履歴>
  モハ450-8 (1962年/新製)
    
   −−− (1993年/廃車)



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◆クモハ451
 クモハ451- 1〜12
 東北本線の準急「みやぎの」の電車化とともに登場した急行形451系交直流電車の制御電動車(Mc)で、1962〜1963(昭和37〜38)年に日本車輌、川崎車輌、日立製作所で12両製造された。車体構造は急行形153系直流電車クハ153形500番代を基本として、近郊形401系交直流電車の電気機器を組み合わせた構造となっており、客室はクロスシートが並んだ配置となっている(定員76名)。主電動機は401系交直流電車と同じ100kWのMT46Bとなっているが、台車は空気バネのDT32を使用している。 クモハ451-1〜9は 前位側出入扉の戸袋位置が台車の支持部と重なる関係で強度確保のために外吊り式引戸で出場したが、1967〜1970(昭和42〜45)年に通常の戸袋式に改造されている。また 製造当初は非冷房であったが、後に冷房化され分散形冷房装置AU13Eが5台取り付けられた。勝田に新製配置され 主に「みやぎの」「青葉」など東北本線の急行で使用され、453系交直流電車の登場以降は常磐線の急行「ときわ」などで長らく使用されたが、1985(昭和60)年に急行運用が消滅した。その後は全車仙台へ転属し、453系交直流電車とともに常磐線水戸〜仙台間で使用されたが、JR移行直前の1986〜1987(昭和61〜62)年に5両がクモハ717形0番代に改造され、残った車両も1993(平成5)年までに廃車され形式消滅した。

クモハ451-8
クモハ451-8(仙セン
原ノ町駅、1992年 6月 7日

 <車両履歴>
  クモハ451-8 (1962年/新製)
    
   −−−  (1993年/廃車)



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◆モハ452
 モハ452- 1〜21
 東北本線の電車急行増発用としてクモハ453形とともに増備された急行形453系交直流電車の中間電動車(M')で、1963〜1965(昭和38〜40)年に日本車輌、日立製作所で21両製造された。車体構造などはモハ450形を基本としているが、勾配区間での使用を考慮して主電動機が120kWに出力が増強されMT54に変更され、それに伴い主変圧器、主整流器などの交流関係機器の容量が変更されている。台車は空気バネのDT32を使用しているが、最終増備車のモハ452-21は高速性能を改善したDT32Bを使用している。 製造当初は非冷房であったが、後に冷房化され集中形冷房装置AU72が1台取り付けられた。勝田(一時的な配置のみ)、仙台に新製配置され 主に「みやぎの」「青葉」など東北本線の急行で使用され、455系交直流電車の登場以降は勝田へ転属して常磐線の急行「ときわ」などで使用されたが、運用の都合で2両が1979(昭和54)年にモハ454形200番代へ改造された。1985(昭和60)年に急行運用が消滅し、その後は仙台へ転属して451系交直流電車とともに常磐線水戸〜仙台間で使用されたが、JR移行前後の1986〜1988(昭和61〜63)年に5両がモハ716形100番代に改造され、残った車両も1992(平成4)年までに廃車され形式消滅した。

モハ452-13
モハ452-13(仙セン
平駅、1990年 5月 5日

 <車両履歴>
  モハ452-13 (1963年/新製)
    
   −−−  (1990年/廃車)



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◆クモハ453
 クモハ453- 1〜21
 東北本線の電車急行増発用としてモハ452形とともに増備された急行形453系交直流電車の制御電動車(Mc)で、1963〜1965(昭和38〜40)年に日本車輌、日立製作所で21両製造された。車体構造などはクモハ451形を基本としているが、勾配区間での使用を考慮して主電動機が120kWに出力が増強されMT54に変更されている。台車は空気バネのDT32を使用しているが、最終増備車のクモハ453-21は高速性能を改善したDT32Bを使用している。 製造当初は非冷房であったが、後に冷房化され分散形冷房装置AU13Eが5台取り付けられた。勝田(一時的な配置のみ)、仙台に新製配置され 主に「みやぎの」「青葉」など東北本線の急行で使用され、455系交直流電車の登場以降は勝田へ転属して常磐線の急行「ときわ」などで使用されたが、運用の都合で2両が1979(昭和54)年にクモハ455形200番代へ改造された。1985(昭和60)年に急行運用が消滅し、その後は仙台へ転属して451系交直流電車とともに常磐線水戸〜仙台間で使用されたが、JR移行前後の1986〜1988(昭和61〜63)年に5両がクモハ717形100番代に改造され、残った車両も1992(平成4)年までに廃車され形式消滅した。

クモハ453-3
クモハ453-3(水カツ
水戸駅、1985年 3月--日

 <車両履歴>
  クモハ453-3  (1963年/新製)
    
  クモハ717-103 (1987年/改造)


《参考文献》
 ・鉄道ジャーナル: 「特集 急行形交直流電車」1980-4(No.158) 鉄道ジャーナル社
 ・鉄道ピクトリアル: 「特集 急行形交直流電車」1986-9(No.469) 鉄道図書刊行会
「特集 455・475系電車の現状」1996-4(No.619)
 ・季刊jトレイン: ‘交直流急行形電車451〜475系 その1’2001-2(Vol.1) イカロス出版
‘交直流急行形電車451〜475系 その2’2001-5(Vol.2)
‘交直流急行形電車451〜475系 その3’2001-8(Vol.3)
‘交直流急行形電車451〜475系 その4’2001-12(Vol.4)
‘交直流急行形電車451〜475系 その5’2002-3(Vol.5)
 ・「国鉄車両形式集7 交流系電車 近郊編」1987 山と渓谷社
 ・「JR電車ライブラリー6 急行形電車(郵便・荷物電車、事業用電車)」1997 電気車研究会
 ・「国鉄特急編成史 電車・気動車編」2000 弘済出版社
 ・「国鉄新性能電車履歴表」2001 ジェー・アール・アール
 ・「JR全車輌ハンドブック」各年版 ネコ・パブリッシング

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