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E71
西武鉄道 E52(旧国鉄 ED12 2 ← 1021)  横瀬車両管理所、2001年10月 8日
ED12形(ED12 1, 2)
 ED10形などとともに日本初の一般形電気機関車として輸入されたD級電気機関車で、1923(大正12)年にスイスのブラウンボベリー・シュリーレン社が製造した輸入電気機関車である。全長 12920mm、自重 59.2t、出力 900kWで、車体より大きく張り出したひさしと運転室部分が斜めに絞られた箱形車体が特徴的となっており、屋根上には大きな空気タンクが搭載している。電気機関車では珍しく主電動機の両側に駆動ギアを有して動輪を駆動する構造となっており(通常、駆動ギアは主電動機の片側のみ)、主電動機の容量確保のため車輪径が1,400mmと大きくなっている(ED10形は1,245mm)。輸入当初は750V/1500V切り替え仕様で 600Vの中央本線と1200Vの山手線の貨物列車で試用され、1500Vへ昇圧後は東海道本線の貨物列車で使用されたが、内部機器が精密な機構で保守点検が困難であったため 1949(昭和24)年までに早々と廃車され形式消滅した。その後、2両とも西武鉄道に譲渡され使用されたが(E51, 52に改番)、1987(昭和62)年までに廃車され、現在はE52が横瀬で保管されている。


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