キハ183系 (Part1)
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◆キハ182  (Part1)
 キハ182- 901〜906(先行試作車)
1〜48(1次量産車)
106〜108(旧キハ1820番代、運転台付)
224〜227(旧キハ1820番代、出力増強改造車)
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◆キハ182  (Part2)
 キハ182- 501〜514(2次量産車)
551〜562(3次量産車)
2551〜2562(旧キハ182550番代
 キハ182-501〜514は2次量産車として製造されたグループで、1986(昭和61)年に新潟鉄工所、富士重工業で14両製造された。基本構造はキハ182形0番代に準じているが、客窓が外観上連続窓に見えるデザインに変更され、客室の座席は航空機タイプの収納式テーブル付き回転リクライニングシートに変更されている。これまで屋根上に搭載されていた新鮮外気導入装置が廃止され、電動換気扇と通風器の併用式に変更されている。機関は最高運転速度110km/hに対応するため出力を550PS(2000rpm)に増強したDML30HSJに変更され、さらに動力機器は120km/hにも対応できるようになっている(キハ182形0・900番代の最高運転速度は100km/h)。ブレーキ方式はこれまでと同じCLE方式となっているが、高速化対応のダイナミックブレーキが準備工事済みとなっており、台車はボルスタレスのDT54(TR239)を使用している。製造当初は札幌に配置され 北海道内の特急で使用されたが、1999(平成11)年に1両がお座敷車両キハ182形6000番代に改造され、現在は13両が釧路、札幌、函館に在籍し 特急「北斗」「とかち」「利尻」などで使用されている。

 キハ182-551〜562は3次量産車として120km/h運転用に増備されたグループで、1988〜1989(昭和63〜平成元)年に富士重工業で12両製造された。車体構造は2次量産車(キハ182-501〜514)と同じになっているが、機関はインタークーラーを取り付け出力を660PS(2000rpm)に増強したDML30HZに変更されている。屋根上には 1次量産車(キハ182-1〜48) と同様に新鮮外気導入装置が搭載され、床下に設置スペースがなくなった水タンクも設置されている。台車は2次量産車と同じボルスタレス式のDT54(TR239)を使用しているが、ヨーダンパーが追加されている。札幌に配置され 主にキサロハ182形550番代を連結した特急「スーパーとかち」などで使用されたが、1993〜1994(平成5〜6)年に130km/h運転対応のキハ182形2550番代に改造され区分消滅した。

 キハ182-2551〜2562は特急「北斗」用として3次量産車を130km/h対応化改造したグループで、1993〜1994(平成5〜6)年に苗穂工で12両改造された。改造では ブレーキ系統を強化して滑走再粘着制御に変更し、それに伴う空気使用量の増加のため供給空気ダメを大型化している。機関は種車のDML30HZ(660PS/2000rpm)を使用しているが、台車はブレーキシリンダを大型化し、制輪子(ブレーキシュー)を高摩擦係数のものに取り替えて最高速130km/hに対応している。函館に配置され、キハ183形3550・4550番代、キロ182形2550番代とともに特急「北斗」で使用されている。

キハ182-508
キハ182-508(函ハコ
函館駅、1993年 7月29日

 <車両履歴>
  キハ182-508(1986年/新製)
キハ182-558
キハ182-558(札サウ
釧路運転所、1993年 7月25日

 <車両履歴>
  キハ182-558 (1988年/新製)
    
  キハ182-2558(1993年/改造)
キハ182-2554
キハ182-2554(函ハコ
函館駅、2002年 8月15日

 <車両履歴>
  キハ182-554 (1988年/新製)
    ↓
  キハ182-2554(1993年/改造)



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◆キハ183  (Part1)
 キハ183- 901〜904(先行試作車)
1〜20(1次量産車)
101〜104(旧キハ1840番代
207〜215, 217〜219(旧キハ1830番代、出力増強改造車)
 北海道向けとして製造された特急形気動車の先頭座席車で、1979〜1990(昭和54〜平成2)年に54両製造された。
 キハ183-901〜904は先行試作車として新製されたグループで、1979(昭和54)年に新潟鉄工所、富士重工業で4両製造された。特急形781系電車に準じて非貫通形・高運転台となっているが、先頭形状が直線的なデザインでまとめられているため独特の外観となっている(「スラントノーズ」と呼ばれた)。車内配置は前位から順に運転室、機械室、客室(定員40名)、業務用室、出入台となっており、機械室には自動消火装置が装備され冷却装置・静油圧装置などが搭載されている。屋根上には客室部分の両端に新鮮外気導入装置が搭載され、冷房装置は集中形のAU79Xが取り付けられている。機関はDMF15HSA(220PS/1600rpm)を1台搭載し、台車はDT47(TR233)を使用している。函館に配置され 特急「おおぞら」で使用されたが、JR移行前に札幌に転属し特急「北斗」「オホーツク」などで使用されたが、2001(平成13)年までに全車廃車となり区分消滅した。

 キハ183-1〜20は1次量産車として新製されたグループで、1981〜1983(昭和56〜58)年に新潟鉄工所、富士重工業で20両製造された。基本設計は先行試作車(キハ183-901〜904)と同じになっているが、客室の非常口・非常窓が廃止されたほか、冷房装置の改良(AU79)、新鮮外気導入装置の改良、燃料タンクの減量化など一部が変更されている。機関はDMF15HSA(220PS/1600rpm)を1台搭載し、台車は軽量化されたDT47A(TR233A)を使用している。札幌、函館に配置され 北海道内の特急で使用されたが、1993〜1994(平成5〜6)年に12両が特急「オホーツク」「スーパーとかち」用としてキハ183形200番代に改造され、現在は7両が札幌、函館に在籍し、特急「オホーツク」や快速「ミッドナイト」などで使用されている。

 キハ183-101〜104は 1985(昭和60)年ダイヤ改正における北海道内の急行列車の特急格上げに伴い不足する先頭車を補うためにキハ184形を先頭車化改造したグループで、1984〜1985(昭和59〜60)年に苗穂工または五稜郭車両センターで4両改造された。改造では 後位側車端部(便所、洗面所と一部の客席部分)を台枠ごと切断し、キハ181形に準じた貫通式の先頭部(新品)を接合している(定員40名)。機関は220PS(1600rpm)のDMF15HSAを1台搭載し、台車はDT47A(TR233A)を使用している。函館に配置され特急「おおぞら」「北斗」などで使用され、JR移行前に札幌に転属し北海道内の特急に使用されたが、現在は釧路、札幌、函館に在籍し 特急「とかち」などで使用されている。

 キハ183-207〜215, 217〜219は特急「オホーツク」「スーパーとかち」用にキハ183形0番代を出力増強改造したグループで、1993〜1994(平成5〜6)年に苗穂工で12両改造された。改造では 機関を420PS(2000rpm)のN-DMF13HZCに、変速機をDW10からN-DW14に換装した。台車は内部部品を強化した減速機に取り替え、全体のギア比を変更して最高速120km/h対応としている。札幌に配置され特急「おおぞら」「オホーツク」「スーパーとかち」で使用されたが、283系気動車の投入に伴い、現在は釧路、札幌に在籍し 特急「オホーツク」「とかち」「まりも」で使用されている。

キハ183-901
キハ183-901(函ハコ
登別駅、1987年 9月 4日

 <車両履歴>
  キハ183-901 (1979年/新製)
キハ183-13
キハ183-13(札サウ
札幌駅、1987年 9月 5日

 <車両履歴>
  キハ183-13 (1982年/新製)
    
  キハ183-213 (1994年/改造)
キハ183-102
キハ183-102(札サウ
遠軽駅、1987年 8月25日

 <車両履歴>
  キハ184-4  (1981年/新製)
    ↓
  キハ183-102 (1984年/改造)



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◆キハ183  (Part2)
 キハ183- 501〜507(2次量産車)
1501〜1507(2次量産車)
1551〜1566(3次量産車)
3559, 3563〜3566(旧キハ1831550番代
4558〜4562(旧キハ1831550番代、キハ1833550番代
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◆キハ184
 キハ184- 901(先行試作車)
1〜11
 北海道向けとして製造された特急形気動車の電源装置付き中間座席車で、1979〜1983(昭和54〜58)年に試作車1両、量産車11両、合計12両が製造された。
 キハ184-901は先行試作車として新製されたグループで、1979(昭和54)年に富士重工業で1両製造された。車内配置は前位から順に出入台、機械室、客室(定員44名)、水タンク室・便所・洗面所となっており、機械室には自動消火装置が装備され冷却装置・静油圧装置などが搭載されている。屋根上には客室部分の両端に新鮮外気導入装置が搭載され、冷房装置は集中形のAU79Xが取り付けられている。機関はDMF15HSA(220PS/1600rpm)を1台搭載し、台車はDT47(TR233)を使用している。函館に配置され 特急「おおぞら」で使用されたが、1985(昭和60)年にグリーン車キロ184形に改造されたため区分消滅した。

 キハ184-1〜11は量産車として新製されたグループで、1981〜1983(昭和56〜58)年に新潟鉄工所、富士重工業で11両製造された。基本設計は先行試作車(キハ184-901)と同じになっているが、便所・洗面所の廃止、客室の非常口・非常窓の廃止、冷房装置の改良(AU79)、新鮮外気導入装置の改良、燃料タンクの減量化など一部が変更されている。車内配置は前位から順に出入台、機械室、客室(定員52名)となっている。機関はDMF15HSA(220PS/1600rpm)を1台搭載し、台車は軽量化されたDT47A(TR233A)を使用している。札幌、函館に配置され 北海道内の特急で使用されたが、1984〜1985(昭和59〜60)年に4両がキハ183形100番代に改造され、現在は3両が釧路、札幌に在籍し 特急「とかち」などで使用されている。

キハ184-2
キハ184-2(札サウ
札幌運転所、1993年 7月30日

 <車両履歴>
  キハ184-2 (1981年/新製)


《参考文献》
 ・鉄道ジャーナル: 「特集 高速化にかける北海道の鉄道」1994-6(No.332) 鉄道ジャーナル社
 ・鉄道ピクトリアル: 「新車年鑑 1985年版」1985-5 増刊(No.448) 鉄道図書刊行会
「新車年鑑 1992年版」1992-10 増刊(No.566)
「新車年鑑 1993年版」1993-10 増刊(No.582)
「新車年鑑 1994年版」1994-10 増刊(No.597)
「新車年鑑 1996年版」1996-10 増刊(No.628)
「特集 キハ183・185系」1994-12(No.599)
 ・鉄道ファン: 「特集:北海道スケッチ」1998-8(No.448) 交友社
 ・「国鉄車両形式集2 気動車」1987 山と渓谷社
 ・「キハ58と仲間たち」1995 ネコ・パブリッシング
 ・「国鉄特急編成史 電車・気動車編」2000 弘済出版社
 ・「JR気動車客車編成表」各年版 ジェー・アール・アール
 ・「JR全車輌ハンドブック」各年版 ネコ・パブリッシング

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