オハネフ24形の改良形として当初より2段式寝台として登場したB寝台緩急車で、1974〜1976(昭和49〜51)年に新潟鉄工所、富士重工業、日本車輌で47両製造された。基本構造はオハネフ24形と同一となっているが、寝台設備が2段寝台(上段は寝台自動昇降装置付き)に変更されて寝台の高さ方向のスペースが広くなり居住性が向上した。これに伴う定員の減少を最小限にするために、2カ所配置されている便所のうち寝室側の便所の配置を枕木方向に変更し、後位側の業務用室、車掌室のスペースを縮小した(定員32名)。冷房装置はAU76を小形化して冷房能力を低下させたAU77を車端部に2台搭載しており、台車はTR217Cを使用している。向日町、宮原に新製配置され 大阪〜九州間の寝台特急「あかつき」「明星」「彗星」などで使用され、その後は上野・大阪〜東北間の寝台特急で使用された。オハネフ25 2〜15は1987(昭和62)年に寝台特急「北斗星」用として耐寒耐雪化工事・グレードアップ化改造が施されて出入扉の引戸化・車体帯の金色テープ化などが行われ、さらにオハネフ25 2, 4, 8, 15(JR北海道所属)については1997(平成9)年に「北斗星 1/2号」用として4人用区分寝室(コンパート)に改造された。1989〜1991(平成元〜3)年に寝台特急「トワイライトエクスプレス」用としてオハネフ25形500番代(3両)とスロネフ25形500番代(1両)に改造された。現在は19両が札幌、尾久、宮原に在籍し、寝台特急「北斗星」「日本海 1/4号」、寝台急行「銀河」に使用されている。
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