日光線などのローカル線に転用されていた急行形165系直流電車の置換用として登場した通勤形107系直流電車の制御電動車(Mc)で、1988(昭和63)年に大宮、大井、大船工および新津車両所で8両製造された。1M方式のクモハ105形0番代を基本とした3扉ロングシートとなっているが(定員134名)、211系電車と同様の1枚下降式ユニット窓に変更されている。車体各部に165系電車の廃車発生品が使用されており、主電動機は120kWのMT54またはMT54Bを使用し(歯車比は1:5.60に変更、165系電車は1:4.21)、台車は空気バネのDT32またはDT32Bを使用している。冷房装置はAU79Aを搭載しており、パンタグラフはPS16を使用しているが、クモハ107-4〜8は冬季霜取用としてパンタグラフを2基搭載している(クモハ107-1〜3は 後にパンタグラフを1基増設)。塗色はクリーム10号に緑14号の「N(日光線)」のラインとなっており、雨トイ下の一部にアクセントとして赤1号の帯が入っている。クハ106形0番代とともに小山に配置され、2両を基本編成として日光線、東北本線宇都宮〜黒磯間で使用されている。 |