今週の形式写真
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EF55 1
EF55 1(高二と表記  高崎第二機関区、1985年 4月 2日
EF55形(EF55 1〜3)
 世界的に流線形が流行した時期にC55形蒸気機関車、モハ52系電車などとともに製造された流線形の旅客用電気機関車で、1936(昭和11)年に日立製作所、東洋電機製造、川崎車輌で3両製造された。第1エンド側の運転台は独特の流線形の車体形状にして高速運転時に空気抵抗を減らすようになっているが、第2エンド側は最小限の運転用機器を搭載した切妻形の運転台(小デッキ付き)となっている。製造当初は格納式の連結器を装備していたため 第1エンド側を先頭として運転されていたが、終着駅で転車台が必要となるなど運用面で制限を受けたため、後になって 下部スカートを取り外して普通形の連結器に改造された。戦前は特急「つばめ」で使用され、戦後は復活特急「へいわ」などに使用されたが、後継機EF58形が増備されたため 晩年は高崎線を中心に旅客列車で使用された(第2エンド側も先頭として使用された)。1962(昭和37)年に1両が交直両用電気機関車ED30形に改造され(主電動機MT28Aの供出のみ)、残った2両も1964(昭和39)年に廃車となり形式消滅したが、国鉄末期の1986(昭和61)年に保存されていた1号機が車籍復活した。現在は 復活した1号機が高崎に在籍し、主にイベント用などで使用されている。


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