キハ20系 (Part2)
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◆キハ52
 キハ52 1〜56
101〜156(2次車)
601〜604(旧キハ520番代、簡易郵便荷物車)
651(旧キハ52100番代、簡易郵便荷物車)
 両運転台形キハ20形の高出力形として製造された一般形気動車で、1958〜1966(昭和33〜41)年に112両製造された。その後、1967(昭和42)年と1980(昭和55)年に5両が簡易郵便荷物車(600番代または650番代)に改造されている。
 キハ52 1〜56は一般形として製造されたグループで、1958〜1962(昭和33〜37)年に新潟鉄工所で56両製造された。キハ20形200番代と同様の車体構造となっているが、機関DMH17C(180PS/1,500rpm)を2台搭載されているため車体長がキハ20形に比べ1,300mm長くなっている。後位に便所が設けられているが、床下に余裕がないため 便所用水タンクは室内の一端に設置されている。台車はDT22Aを使用している。1967(昭和42)年と1980(昭和55)年に4両がキハ52形600番代に改造され、その他の車両は1993(平成5)年までに全車廃車となり区分消滅した。

 キハ52 101〜156は2次車として製造されたグループで、1962〜1966(昭和37〜41)年に新潟鉄工所、帝国車輌で56両製造された。車体構造はキハ52形0番代を基本としているが、一般形気動車としては初めて横形機関のDMH17H(180PS/1,500rpm)を2台搭載している。室内灯が蛍光灯に変更され、煙突の位置が変更されたため窓配置が等間隔となり、台車もDT22Cに変更されている。1967(昭和42)年に1両がキハ52形650番代に改造され、その後も老朽化による廃車が進んでいるが、現在はJR東日本、JR西日本、JR九州に31両が在籍する。

 キハ52 601〜604はキハ52形0番代を改造した簡易郵便荷物車で、1967(昭和42)年と1980(昭和55)年に多度津工などで4両改造された。客室中央部にアコーディオン式のカーテンが設置され、客室半分をロングシート化して客荷両用の簡易郵便荷物室としている。台車はDT22Aを使用している。木次線用として米子に配属されその後2両が松山へ転属となり、松山の1両がJR移行後も使用されたが 1989(平成元)年に廃車となり区分消滅した。

 キハ52 651はキハ52形100番代を改造した簡易郵便荷物車で、1967(昭和42)年に後藤工で1両改造された。客室中央部にアコーディオン式のカーテンが設置され、客室半分をロングシート化して客荷両用の簡易郵便荷物室としている。台車はDT22Cを使用している。木次線用として米子に配属されJR移行後も使用されたが、後継車キハ120形が製造されたため 1994(平成6)年に廃車となり区分消滅した。写真は神話ヤマタノオロチをイメージした大胆な塗装に変更された晩年の姿である。

キハ52 55
キハ52 55(長コメ
小淵沢駅、1988年 1月 4日

 <車両履歴>
  キハ52 55 (1966年/新製)
    
   −−− (1992年/廃車)
キハ52 128
キハ52 128(米ヨナ
宍道駅、1988年 2月21日

 <車両履歴>
  キハ52 128 (1965年/新製)
    
   −−−  (1999年/廃車)
キハ52  651
キハ52 651(米ヨナ
宍道駅、1990年 1月 6日

 <車両履歴>
  キハ52 138 (1966年/新製)
    ↓
  キハ52 651 (1967年/改造)
    
   −−−  (1994年/廃車)



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◆キハユニ25
 キハユニ25 1〜6(北海道向け)
7(北海道向け)
 北海道向けのキハ21形を基本に製造された普通郵便荷物車で、1958(昭和33)年に帝国車輌で6両製造された。キハ21形と同様にバス窓タイプ(二重窓)となっているが、前位側半室には荷物室と郵便室が設けられている(積載荷重は郵便室2t、荷物室3t)。機関はDMH17B(160PS/1,500rpm)を1台搭載しており、台車はDT19C(TR49A)を使用している。1962(昭和37)年に1両が事故廃車となったため、キハ22形200番代を基本としたキハユニ25 7が新潟鉄工所で製造された。こちらは キハ22形と同様に客室と出入台を仕切ったデッキ式となっており、機関はDMH17C(180PS/1,500rpm)に、台車はDT22A(TR51A)に変更されている。稚内、苫小牧、函館に配置され北海道のローカル線で使用されたが、1986(昭和61)年までに廃車となり形式消滅した。

キハユニ25 1
キハユニ25 1(札トマと表記
小樽交通記念館、2000年 7月13日

 <車両履歴>
  キハユニ25 1 (1958年/新製)
    ↓
   −−−   (1986年/廃車)



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◆キハユニ26
 キハユニ26 1〜41
42〜59(2次車)
 片運転台車キハ25形を基本に製造された暖地向けの普通郵便荷物車で、1958〜1965(昭和33〜40)年に東急車輌、日本車輌、新潟鉄工所で59両製造された。キハ25形200番代以降と同様の車体形状となっているが、前位側半室には荷物室と郵便室が設けられている。積載荷重は郵便室2t、荷物室3tで、台車はDT22A(TR51A)を使用している。キハ25形300番代と同時期に製造された2次車(キハユニ26 49〜59)は室内灯が蛍光灯に変更され、台車もDT22C(TR51B)に変更された。北海道と四国を除く全国のローカル線で使用されたが、JR移行直前の1987(昭和62)年に廃車となり形式消滅した。

キハユニ26 58
キハユニ26 58(盛モカ
花巻駅、1986年 9月 2日

 <車両履歴>
  キハユニ26 58 (1965年/新製)
    
   −−−   (1987年/廃車)


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